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*   済州観光公社、第6回「島の日」行政安全部長官表彰 *

済州が位置する南海は「多島海」という別名があるほど島が多い海である。済州島周辺にも、真夏の夜空に広がる星々のように数多くの有人島や無人島が点在し、個性豊かな見どころを提供している。牛島、楸子島、加波島、馬羅島は済州本島から船で1〜2時間ほどで行ける距離にあり、日帰り旅行にも最適だ。釣りの名所からマリンレジャー、そして人気のフォトスポットまで、済州本島とはまた異なる魅力を持つ島々を巡ってみよう。

済州の属島の中で最も大きな島、牛島。「横たわる牛の姿に似ている」ことからこのような名前がつけられた。波に削られた断崖絶壁が独特の景観をつくり、中でも自然の美を凝縮した牛島8景が有名だ。牛島峰やコムモル海岸など、牛島8景をゆったり巡りたいなら、港近くで電気自動車やスクーターを借りるのがおすすめ。

8景のひとつである珊瑚海岸、「紅藻団塊西浜白沙」は、紅藻類がつくった炭酸カルシウムが積み重なり、眩しい白砂を生み出しており、天然記念物に指定されている。海岸を抜けると、黒い玄武岩で積み上げられた畑の石垣が広がる。肥沃な土地では麦やニンニク、ワケギ、そして落花生が栽培されている。

中でも落花生は牛島を代表する作物で、島内のカフェでは必ずといっていいほどピーナッツアイスクリームを味わえる。海風に育まれた小粒で香ばしい牛島の落花生は、アイスとの相性が抜群だ。フォトスポットとしては「望楼灯台」とも呼ばれる純白の「トゥクセンコッ灯台」が有名だ。下古水洞（ハゴスドン）海水浴場ではカヤックや海水浴を楽しめ、個性的なカフェも立ち並ぶ。さらに船に乗ってコムモル海岸を遊覧する「牛島オルレボート」もおすすめだ。
なお、8月からは自動車運行の規制が緩和され、16人乗りの貸切バスや電気自動車、水素車などのエコレンタカー、さらにレンタル二輪車やパーソナルモビリティの利用も1年間許可される予定だ。訪問計画がある人はチェックしておこう。

* 済州島からは、終達港からのフェリーで下牛木洞港へ、または城山港から牛島・天津港や下牛木洞港へアクセスできる。

▶ 所在地：済州特別自治道 済州市 牛島面

▶ フェリーの運航スケジュール: http://udoboat.smart9.net/m/pages.php?p=1_1_1_1

▶ おすすめスポット

済州と全羅南道の間に位置する楸子島は、楸子の木が多いことから名付けられた。島は、上楸子島、下楸子島をはじめ4つの有人島と38の無人島で構成されている。ここはイワシ漁で知られるほか、イシダイやメジナ、マダイ、アジなどの高級魚が豊富に獲れることから、釣り人の間では「海釣りの聖地」と呼ばれている。そのため、島内には釣り客向けの民宿やペンションが多い。

済州からフェリーで約1時間。素朴で温かな魅力があふれる島だ。集落を歩けば永興里や大西里の壁画路地など、どこか懐かしい風景に出会える。オルレ18-1コースを辿れば、楸子島が持つ自然の美しさを心ゆくまで体感できる。

楸子島旅行では、名物「チャムグルビ（真イシモチ）」も欠かせない。毎年10月に開かれる楸子島・チャムグルビ祭りの時期に訪れると、その新鮮な味わいを満喫できる。

* 済州本島から楸子島までは沿岸ターミナルからフェリーでアクセスできる。

▶ 所在地：済州特別自治道 済州市 楸子面 楸子島

▶  フェリーの運航スケジュール: http://jeju.ferry.or.kr/ 

▶ おすすめスポット

エイが海を泳ぐ姿に似ていることから名付けられた加波島は、島全体が平坦な地形で、1〜2時間ほどで一周できる小さな島である。加波島といえば「青麦」、青麦といえば「加波島」と言われるほど、4～5月にかけて島は一面の青麦畑に覆われ、圧巻の景色が広がる。この青麦を使った「青麦マッコリ」は島の特産品で、サザエやナマコなど新鮮な海産物料理と相性がいい。

夏にはオレンジ色のコスモスが咲き誇り、島全体がオレンジ色に染まる。コスモス畑の周辺にはフォトスポットも設けられている。満開のコスモスに包まれ、恋人や友人、家族と一緒に思い出の一枚を残してみよう。

加波島はオルレ10-1コースに属しており、多くのトレッカーも訪れる。島は上洞と下洞に分かれており、かつては下洞浦口を中心に集落が栄えたが、現在では上洞浦口周辺に住民が集まって暮らしている。のんびりと島を歩いて巡るのもよいが、レンタサイクルで潮風を感じながら駆け抜けるのも楽しい。 自然と寄り添いながらゆったり過ごし、食堂で新鮮なサザエやナマコ料理を味わうのもまた一興である。

* 済州本島から加波島まではウンジン港からフェリーでアクセスできる。

▶ 所在地：済州特別自治道 西帰浦市 大静邑 加波里
▶ フェリーの運航スケジュール https://www.wonderfulis.co.kr/boarding_guide/time/
▶ おすすめスポット

韓国最南端に位置する馬羅島は、チャジャンミョンで有名な島だ。1997年に最初の中華料理店がオープンして以来、数多くの中華料理店が立ち並び、「チャジャンミョンの島」と呼ばれるようになった。特に新鮮なヒジキをたっぷり使った「ヒジキ・チャジャンミョン」や、岩に付着して育つワカメ「トルミヨク」が入った「トルミヨク・チャンポン」など、馬羅島ならではの個性的なメニューが楽しめる。

摹瑟浦港からフェリーで渡ることができ、島の規模は小さく1時間30分ほどで一周できる。島の高台に建つ「馬羅島灯台」は、航行する船の道しるべとなっている。さらに島の南端には「最南端碑」があり、記念撮影をする観光客で賑わう。

「最南端」という象徴性だけでなく、豊かな自然景観と多様な海洋生態系のおかげで、2000年には天然記念物に指定された。特に秋になると黄金色に輝くススキの景色が壮観だ。海岸沿いに切り立った断崖絶壁やクジラの背のような玄武岩など、独特の自然景観も見逃せない。

*済州本島から馬羅島まではウンジン港または松岳山（ソンアクサン）港からフェリーでアクセスできる。

▶ 所在地：済州特別自治道 西帰浦市 大静邑 馬羅路101番キル 46
▶ フェリーの運航スケジュール: https://www.wonderfulis.co.kr/boarding_guide/time/

▶ おすすめスポット

ここまで紹介した島々以外にも、済州西帰浦の沖には個性豊かな島々が絵のように浮かんでいる。その代表的な島がセソム、ムンソム、ポムソム、ソプソムである。いずれも天然記念物に指定されており、セソムを除いてユネスコ生物圏保護地域にも含まれている。西帰浦港からは遊覧船や潜水艦でこれらの美しい島々を巡ることができる。セソムは西帰浦港とセヨン橋で結ばれており、気軽に行き来できる。 垂直に切り立つ柱状節理が印象的なムンソムは、海洋生態系が良好に保存されている。また、虎の姿に似たポムソムは、清らかな湧き水が出ている。ソプソムは「ソプ（森）」という名前の通り、約180種もの暖帯植物が自生している。そのほか、シュノーケリングや日の出スポットとして人気の「兄弟島」、ハイキングに最適な登山道が整備された「飛揚島」など、済州の島々はそれぞれに異なる魅力で旅行者を迎えてくれる。