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昔ながらのチェジュ島<チェジュ伝統の暮らしを知る>
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昔から韓国の他の地域とは異なる居住文化を育んできたチェジュ島。今でもその伝統文化を大切にしている場所も多い。今回はチェジュの人々の暮らしを見つめるタイムトラベルを楽しもう!
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- 昔ながらのチェジュ島チェジュ伝統の暮らしを知る
韓国の歴史ドラマが好きな人なら、独特な形の屋根や韓紙で作られた壁が特徴の韓国伝統家屋を見たことがあるだろうが、チェジュ島にはそれとは別の独自の居住文化があるということを知っている人は多くないかもしれない。チェジュの農村の家々は、住民たちが手に入れやすい身近な材料を使って作られ、雨風が強い島の気候から長い間人々を守ってきたという歴史がある。ここでは、チェジュ島の居住文化に触れながら、伝統的な居住空間を昔の姿のまま保存している貴重な場所を3か所紹介する。
チェジュ島の民家は、チェジュの環境的・文化的特徴に大きく影響を受けている。家を建てる際には手に入れやすい材料を使い、島の強い風に耐えられるように作る必要があった。特にチェジュの伝統的な居住空間の持つ特徴は、藁ぶき屋根、石垣、オルレキル、チョンナンの4つだ。それぞれ以下で詳しく紹介しよう。

チェジュ島の伝統家屋は「チョガ(草家)」と呼ばれるが、これは島の自然環境と生活様式に合った建物だ。藁ぶきの屋根と石と泥を固めて作った壁が特徴的だ。家の敷地内に二つの居住空間があるのが一般的で、親の世帯が使う「アンコリ」と子供の世帯が使う「パッコリ」に分かれている。現代風に言うなら二世帯住宅といったところだろうか。親が年を取り、子供に家族が増えると、子供の世帯が大きめの「アンコリ」で暮らし、親は「パッコリ」に移り住むというのが一般的な文化だった。



チェジュ島の田舎では、家の周りや土地の境界に石垣が連なっているのをよく見かける。火山島であるチェジュ島には玄武岩がいたる所にあり、石垣にはこの黒っぽい石が使われている。驚くべきことは、この石垣が単に石をバランスよく積み上げて作られているということだ。石を積み上げると石と石の間に自然と空間ができ、ここから風が吹き抜けるため、チェジュ島の強い風にも石垣が崩れることはないのだ。石垣は通りから家の中が見えないようにしたり、畑の境目を示したりする働きをしている。


チェジュ島のウォーキングコースとして人気の「オルレキル」。豊かな自然の風景を楽しむため、毎年多くのオルレ愛好家たちがチェジュ島に足を運ぶ。だが、この「オルレキル」というのはもともとは通りから各家までを繋ぐ路地のことを指す名前である。ここから先は私的な空間であることを示す役割を担っている。

「チョンナン」というのはチェジュの伝統家屋の入口にある門のことで、穴の開いた石を両脇に並べて間に木の棒を3本通した形をしている。棒が3本ともかかっているときは、家の者が遠方へ出かけて留守であることを意味する。3本とも外れているときは在宅、1本だけかかっているならすぐ近所におり、2本かかっている場合には少し遠くまで出かけていることを示す。このように客は「チョンナン」を見て家の人の不在や戻り時間を知ることができた。

「ピョソン(表善)済州民俗村」はチェジュの伝統的な村を再現した場所で、1890年代のチェジュ島の風景や漁村の様子などを知ることができる。民俗村の中には多様な見所があり、チェジュならではの伝統文化に触れながら、昔の暮らしをカメラに収めることができる。さらに、体験プログラムを通して当時の生活を味わってみることも可能だ。大きな杵で米をついて餅を作ったり、水がめに水を汲んで運んだり、伝統的な遊びを体験したりすることで、特別な思い出が作れるだろう。毎週金曜と土曜には、伝統の国楽や舞踊の公演が1日3回開かれる(天候によって変更有り)。また、チェジュの郷土料理などの食事が味わえる食堂もあり、昔懐かしい味を楽しむこともできる。






1423年から現在まで長い歴史を守ってきた「ソンウプ(城邑)民俗村」は、チェジュの伝統的な村の様子をそのまま保存している場所だ。この民俗村の特徴は、今も実際に人々が生活している村であるというところだ。伝統的な家屋での暮らしが見られるだけでなく、有形文化財である朝鮮王朝時代の学校跡や宿屋の跡なども観覧できる。昔ながらの生活を直接肌で感じたければ、村の中にある宿泊施設に泊まってみるのもいいだろう。また、村の中には伝統文化体験ができる場所もある。韓服のレンタルは1時間当たり15,000ウォンで、韓服を着て村の中を歩きながら趣のある写真が撮れる。手作り石鹸やキャンドルを扱う店では、事前に予約をすれば手作り体験もすることができる。もし韓国の伝統茶を飲んでみたいなら、月・木・金曜の11時から15時の間に参加できるお茶体験もおススメだ。





- 住所;済州特別自治道 西帰浦市 表善面 城邑里 3294番地
- 電話番号:064-710-6797
- ホームページ:http://www.jeju.go.kr/seongeup/index.htm(日本語あり)
ソンウプ民俗村の外にチェジュ伝統式の醸造場「チェジュスルインヌンチプ」がある。食堂とカフェも兼ねており、チェジュ伝統の醸造法で作られた焼酎「コソリスル」やチェジュ固有の伝統の地酒である「オメギスル」を味わうことができる。日本でも知られているソジュ(焼酎)やマッコリとは異なり、原料に米は使われていない。これは米の栽培が難しかったチェジュ島の環境的な特性によるもので、畑で採れた粟や麦を主原料として利用した。事前に予約をすれば体験プログラムにも参加できる。伝統酒の試飲体験では、簡単なチェジュ伝統料理4種と伝統酒2種が楽しめる。伝統酒に興味があれば、醸造の最初の過程である麹づくりを体験することもできる。カフェではコーヒーやお茶、ドリンク類も販売しているため、お酒が飲めない人でも楽しめる。





- 住所:済州特別自治道 西帰浦市 表善面 中山間道路 4726
- 電話番号:064-787-5046
- 時間:10:30~17:00
- 料金:伝統食試飲体験15,000ウォン/コーヒー3,000ウォン~
- ホームページ:http://www.jejugosorisul.com/index.php(韓国語)
- 注意事項
- 2020-10-03
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