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チェジュに魅了された建築家のデザインした <美しきチェジュの建物5選>
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チェジュ島に世界的な建築家の手掛けた作品があることをご存じだろうか。その建築家とは「伊丹潤」と「安藤忠雄」である。今回はチェジュ建築紀行をお届けする。
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- チェジュに魅了された建築家のデザインした<美しきチェジュの建物5選>
チェジュ島の独特な風景や文化、自然美は多くの芸術家たちに影響を与え、創作意欲をかき立てる。世界的建築家である伊丹潤と安藤忠雄も、チェジュをモチーフにした独特な作品を作り上げた。作品ごとにテーマは異なるが、彼らは独自の手法で周辺の自然風景を作品の中で表現したという点で共通している。特に、2010年韓国建築家協会大賞を受賞した伊丹潤の「パンジュ教会」は、大きな注目を集めた。著名な建築家たちのデザインした作品を紹介しよう。

伊丹潤は在日韓国人2世の建築家であり、チェジュ島で複数の建築プロジェクトを手掛けた。その中でも、今回紹介するのは「ポドホテル」と「パンジュ(方舟)教会」である。二つの作品は、どちらもチェジュ島の南西のアンドク(安徳)に位置しており、チェジュの自然と文化からインスピレーションを得て生まれた。彼がチェジュでデザインした作品は、2011年に彼が亡くなるわずか数年前から有名になった。
2001年にオープンした「ポドホテル」は、チェジュの藁ぶきの伝統家屋をヒントに作られた。庭園は石垣に囲まれ、キムチや調味料を入れる壺も並んでおり、懐かしい家屋の雰囲気が演出されている。ポドホテルの屋根を空から見下ろすと、チェジュのオルムのようでもあり、一房のブドウのようでもある。ブドウは韓国語で「ポド」と言い、ホテルの名前はこの独特な形に由来する。ホテルの宿泊客でなければ建物全体を見ることはできないが、ロビーやレストランは利用することができ、建物の一部は外からでも見られる。また、地下にはチェジュの村々、漢拏山(ハンラサン)、海女などチェジュに関連の深いテーマの作品が展示されているギャラリーもある。




2009年に建てられた「パンジュ(方舟)教会」は、鏡で作られた屋根が空と調和をなして輝く美しい教会だ。まるで水の上に浮いているかのように見えるその姿は、ノアの方舟をモチーフにデザインされた。天気の良い日には、鏡張りの壁に青空が、水面には教会の姿が映り込み、美しく幻想的な光景を目にすることができる。パンジュ教会は比較的高い場所に位置しているため、チェジュの南海岸からサンバンサン(山房山)まで見渡すことができ、周辺の美しい景色も鑑賞できる。また、教会の敷地内にカフェもあるため、美しい教会を眺めながら一休みするのもいいだろう。




安藤忠雄は1995年に建築界のノーベル賞とも言われる「プリツカー賞」を受賞した日本人建築家で、打ち放しコンクリートや幾何学的フォルム、光を取り入れた独自のデザインが高い評価を得ている。彼は2008年から2012年にかけてチェジュ島でのプロジェクトを手掛けたが、その作品のうち二点はソンサンイルチュルボン(城山日出峰)に近いソプチコジに、一点は伊丹潤の作品もあるアンドク(安徳)に作られた。
チェジュ島の東の端に位置するリゾートホテル「フェニックス済州」内にある「グラスハウス」は、美しいチェジュの風景を一望できる展望台とレストランのある建物だ。建物全体がコンクリートとガラスで作られており、安藤忠雄の建築スタイルがよく表れている。建物の内部には大きなガラス張りの窓を通して光が降り注ぐ。建物の2階部分が二方向に突き出している特徴的なデザインは、周囲の景色を楽しむのに最適だ。2階にはレストラン「Mint」があり、朝昼夜の食事の他、カフェとしても利用できる。大きなガラス窓の向こうに青い海が広がる絶景が訪れる人たちを魅了する。




詳細情報
- 場所:済州特別自治道西帰浦市城山邑古城里46
- 電話番号:064-731-7773
- 時間:レストランMint営業時間 10:00~21:00(週末・シーズンは22:00まで)
- ブランチ10:00~11:00/ランチ12:00~15:00/ディナー18:00~21:00(金土は22:00まで)
- ホームページ:https://phoenixhnr.co.kr/jp/static/jeju/activities/glass-house(日本語)
「維民(ユミン)美術館」(旧「Genius Loci:ジーニアスロサイ」)は、グラスハウスから歩いて少し離れた所にあるアートギャラリーだ。建物の全体が打ち放しコンクリートと玄武岩を利用して作られている。美術館に入るには、入口から建物の外郭に沿って地下に降りる細長い通路を通るのだが、実際にこの通路を歩いてみると通路の壁が徐々に高くなっているように感じる。これは光を最少化して周辺を暗くすることで、散漫になっている精神を集中させ、美術品を鑑賞する感覚を研ぎ澄ますためだという。こちらの美術館では「維民アールヌーボーコレクション」が展示されており、19世紀末から20世紀初めにフランスの小都市ナンシーで活動していた芸術家グループであるナンシー派(Ecole de Nancy)のガラス工芸作品が見られる。





「本態(ポンテ)博物館」は、無機質なコンクリートの建物と水面に反射する光が調和する姿に、安藤忠雄の作品スタイルを見ることができる博物館だ。L字型の2つの棟の周囲を庭園が取り囲んでおり、人間の作り出した建造物と美しい自然の共存が実現している。館内にはギャラリー、ショップ、カフェがある。ギャラリーは第1館から第5館まであり、済州伝統芸術と現代アートの作品が展示されている。また、彫刻公園ではデビッド・ガースタイン(David Gerstein)、ジャウメ・プレンサ(Jaume Plensa)、ロートラウト・クライン-モッケイ(Rotraut Klein-Moquay)の作品が鑑賞できる。




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- 2020-07-14
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