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秋の色に染められた、目新しいオルム探検 <チェジュオルム>
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チェジュ島には約360個のオルムが所々に散在している。ハンラ山を中心として、パノラマのように広がったオルムの宴は、チェジュの所有している秘景のうち一つだ。 秋はチェジュのオルムに出会える一番いい季節である。特別な色とテーマを持った5ヶ所のオルムを訪問し、探訪するとき逃してはいけない観覧ポイントをお勧めする。
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- 秋の色に染められた、目新しいオルム探検<チェジュオルム>
チェジュ島には約360個のオルムが所々に散在している。ハンラ山を中心として、パノラマのように広がったオルムの宴は、チェジュの所有している秘景のうち一つだ。 秋はチェジュのオルムに出会える一番いい季節である。特別な色とテーマを持った5ヶ所のオルムを訪問し、探訪するとき逃してはいけない観覧ポイントをお勧めする。
見た目がハンラ山の小さいバージョンのようで、ハンラ山の孫という意味で「ソンジ・オルム」と呼ばれている。「ソンジ」は「孫」のチェジュ方言の表現だ。これ以外にもソンジャ峰、ソンジ岳という名前でも呼ばれている。観光客がたくさん訪れる向こう側のヨンヌニ・オルムと比べて、ソンジ・オルムは規模的にも小さく、比較的閑散としている。一般の人たちによく知られていないこの秘密的なオルムを探訪するためには、入口をよく探さなければならない。ソンジャ峰の三つ角からスサンの方向に500m地点にある、森の中の車一台ぐらい入れるような狭い道を辿ってみよう。ここでソンジャ峰と書かれた四角い立て札を発見すれば成功だ。
ソンジ・オルムはタラビ・オルム、クンサスム・オルムと共に、秋のススキが美しい３大オルムとされている。海抜が250mしかないが、火口の稜線に登るためには、茂ったススキの森を通り過ぎなければならない。ススキが一つの方向に横になっているのは、以前オルムを登った人たちが作っておいた道である。道は幾つかに分かれているが、全てがてっぺんを向かっている。
てっぺんの稜線が低めにつながった垣だとすれば、火口は穏やかな感じのリラックスできる空間のような感じだ。横を向いて視野を広げれば、東から北の方にはヨンヌニ・オルム、ダランシ・オルム、ドット・オルムが、西の方から南の方にはノプン・オルム、アブ・オルム、ドンゴムニ・オルム、ザボミ・オルムなど、有名なチェジュのオルムたちがパノラマのように広がっている。ソンジ・オルムの見ものはススキ群落やすっきりとしたオルムの展望に限らない。南側の卵峰の下の方には、広大な牧場地帯がある。ここの草地は自然的にできたもので、放牧された牛たちは独りで峰に登ったり、時には群れで平地を闊歩する。ソンジ・オルムから眺めた牧歌的な風景は、チェジュの秋の情緒ともぴったりである。誰にでもオルムのてっぺんに登れば下りたがらない理由である。
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ヨンアリは神霊的な山という意味だ。前に「ムル」という接頭語がついているのは、噴火口に水のたまった湿地があるからだ。ムルヨンアリ・オルムは水望里（スマンリ）中牆垣（ジュンザッソン）生態探訪路と関係がある。ザッソンとは、チェジュ島の伝統的な牧畜文化遺物で、牧草地に建てられた警戒用の石垣のことを意味する。オルム探訪は牛の群れがのんびりと遊び回る牧場の周囲に沿って半周してから本格的に始まる。
ハリグワとシロダモなど、常緑広葉樹林を通れば、茂った杉の森の間に階段の道が続く。急な傾斜面に沿って置かれた階段は、防腐木ではなく、杉の原木をそのまま使用して、とても趣があり、周りの自然環境ともよく似合っている。ムルヨンアリ・オルムの火口湖は直径300mに深さが40mに至る。湿地植物などが茂っているため、まるで草地のような感じがする。しかしゆっくり見てみると、所々に水たまりを見つけることができて、ここが火口湖だということに気づくのだ。ムルヨンアリ噴火口は梅雨の時期には湖を形成して、季節が変われば湿地に変わる特徴を持っている。
ムルヨンアリ・オルムはサンジョン湖を持った11個のチェジュオルムのうち、景色が一番素敵で、保存価値が高い所として評価される。2000年に韓国最初の湿地保護地域として選定され、2007年にはラムサール湿地として登録された。真昼の火口湖はとても神秘的で平和的だ。噴火口を囲んでいる茂った森では、常に鳥の鳴き声が聞こえてきて、日差しは緑の水草の上を照らす。ムルヨンアリ・オルムの循環道は、階段道と稜線道を含め、合わせて3.4kmも続く。暇があれば緩やかな道に沿ってゆっくりと歩いてみてもいいだろう。地域民たちは雨や雪が降る日、または霧の立っている日をムルヨンアリ探訪の適切な時期といえる。趣に趣が加われば、感動は倍になる。
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表善面（ピョソンミョン）カシ里にあるタラビオルムは、三つの噴火口（クンブリ）と六つの峰で成っている。火山が爆発したとき噴出された溶岩は緩慢な山の模様をつくり出して、秋になるとオルムを覆ったススキの群落が壮観である。こんな風景に魅せられた人たちはタラビオルムを「オルムの女王」呼び始めた。ススキはオルムの入口のところから華麗さを誇る。広い平原は風に揺られた白いススキの草でいっぱいで、その間にはこぢんまりした細道がある。人生最高の写真を残すために人々はそっと顔を出したままススキの森に自分を隠したりもする。
タラビオルムのてっぺんまでには30分くらいが所要され、誰にでも手安く探訪することができる。階段の道に沿って上る間、少し隠されていた視野は、てっぺんに到着する瞬間に驚きでパッと開かれる。クンブリと稜線はきれいな曲線を成し、数多くのススキの綿毛の後ろ側に、クンサスミオルム（大鹿山）と風力発電団地が日差しの下に広がる。タラビオルムの山頂部は、まるでススキの海のようだ。風はささやかに、時には激しく銀色の波を起こすのだ。稜線に沿って歩いても、クンブリの間の道を横断しても、タラビオルムでは動くすべてが絵のようだ。日が地平線に近くなるほど金色になっていく海。タラビオルムでは刻一刻と、色と光が調和を成す。チェジュの在来種のススキは10～11月の間、満開の極致を成し、冬から生命力と風情を維持する。
チェジュの昔の牧畜地と跡について続いているカシ里のカプマジャンギル（計20㎞）も秋の風情でいっぱいだ。このうち半分に当たるチョルブンカプマジャンギル（10.3㎞）にはタラビオルムとクンサスミオルムが含まれている。トレッキングが好きな探訪客なら、チェジュの秋を満喫しながら歩いてみたらいいだろう。
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ムンドジオルムは低地からオーソルロク茶畑まで続くチェジュオルレ14-1コースの半ばぐらいに位置している。寒鏡面（ハンギョンミョン）防林院（バンリムウォン）の間の道に沿って車で10分ぐらい入ると、車道の終わる地点にミョンソン牧場を見かけることができて、そこからオルムの道は始まる。ムンドジオルムはミョンソン牧場の馬の放牧地としても利用されている。オルムのほとんどは私有地だが、所有者の配慮のおかげで自由に探訪することができる。
オルムの入口からてっぺんまでは、僅か10分もかからない。赤い土と草地に覆われた稜線でゆっくりと草を食べている馬たちは、人影にも反応しない。人間とここの環境に慣れているからだ。ムンドジという名前は死んだ豚の形状から名付けられたという。そのせいか、稜線は緩慢でなめらかな感じだ。オルムは東の方に開かれている馬のひづめのような姿で、山頂は四つの方向に多彩な景観を抱いている。後ろ側にハンラ山をそのまま眺めることができて、クマギオルムを起点に、シンチャン風車、ダンサン峰、右側にはサンバン山まで連なるチェジュの西南部圏域が広々と見える。
ムンドジオルムの魅力はチョジコッチャワルの向こう側に幽かに暮れていく一日の太陽の感性ポイントにある。秋のチェジュの西の空は、午後5時が過ぎるとすでに赤い気味を目にすることができる。遮帰島（チャグィド）の向こう側に暮れる太陽と、赤く染まる空に出会える時間は、わずか1時間ぐらい。ムンドジオルムのファンタジーはその時間帯に集中される。一般人にとっては見慣れないと思うが、写真作家たちの間でここは指折りの日の出のロケとも知られている。ウェディングスナップ撮影も屡行われる。ムンドジオルムでは馬たちが農作物を散らかすことがないように、周りの畑と牧場の出入り口を閉じておかなければならない。不慣れな旅行者たちに、喜んで探訪道を与えてくれた配慮の心に対しての、最低限の礼儀なのだ。
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イスンイオルムはヤマネコに似ていてイスンイと名付けられたが、正確な外観を確認するのは難しい。稜線の茂っている森のせいだ。イスンイオルムは東の方にぺこりとへこんだ馬のひづめのような形をしている。チェジュのオルムでよく見かけることのできる姿だ。駐車場に車をとめて、イスンイオルムの分かれ目に入ると、イスンイオルム循環コース、スアックギル、シンレ共同牧場に分けられる道に里程標が鮮明に見える。
イスンイオルムの循環コースは入口から第2コースの分け目、ヘグムンイソ、ジョンサン登山口、日本軍坑道陣地洞窟、火山炭、杉の森、椎茸畑入口を過ぎてまた帰ってくる。西の方の稜線の下段部には小さな川が流れている。地味そうなイスンイオルムは天恵の秘景をここに隠しておいた。川は雨が降った後には水量が増えるのだが、上流の部分では20mが超える川の崖が屏風のように立っていて、その下の方に滝となって落ちる水が、深さ3～5mの淵を成している。ここがまさにヘグムンイソである。ヘグムンイは「日が隠れている」という意味を持っている。ヘグムンイソは淵を覆った森が茂っていて、真昼にも太陽を見ることができないといってつけられた名前である。
ここに至ると、まるで原始林の中に入っているような気分がする。川の崖と周りを囲んだスダジイの森は、まるで世の中と断絶を成す境界のようだ。苔がいっぱいついている岩と、黒くて青い水の色は、太古の雰囲気を形成する。炭の窯跡の後と、火山岩の塊を根で抱いている木々の植生も驚くべきで不思議である。ヘグムンイソはシンレ川の森道に沿って歩いていても見かけることができ、ハンラ山トゥルレ道のうち、スアックからサリョニ森へと続くコースにも含まれている。
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- 2022-11-17
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