VISIT JEJU

済州の青い海の南に浮かぶ韓国最南端の島、馬羅島。1時間もあれば島を一周りすることができるが、馬羅島の魅力を十分に味わうには24時間あっても足りない。美しい緑色の草原、青い海を眺めながら歩く散策路、波に削られた海岸絶壁、その間に根付いたサボテンの群生地、静かに海を照らす灯台、異国的な情緒の漂う聖堂…。馬羅島をのんびり歩いているうちに、気持ちが和らいでいくのを感じる。10月20日～11月4日までの秋の旅行週間に、馬羅島で美しい日の出や夕焼け、星空を楽しんでみてはいかがだろうか。

10月の済州では、なんとも愛らしいピンク色のピンクミューリーが咲き始める。秋の済州の青空、真っ白い雲、爽やかな風と相まって、いっそう美しい光景が目の前に広がる。西帰浦にあるノリメ公園、休愛里生活公園は、済州島のピンクミューリーのスポットとして有名だ。ピンク色の野原に立ち、済州での思い出の一枚を収めてみよう。

秋の日差しをたっぷり受けて、みかんが実る季節がやってきた。西帰浦にあるみかん博物館は、済州島のみかんの歴史、種類や栽培方法、みかん産業などについて、楽しく学べる博物館だ。みかんテーマ展示館の他にも、世界みかん園、民族遺物展示室、亜熱帯植物園など、見どころは多い。10月15日から12月31日までみかん狩りが体験できるので、ぜひこの時期に合わせて訪れてみてほしい。

アックンタランシオルムは、オルムの女王とも呼ばれるタランシオルムの隣りにある低いオルムで、「小さい」という意味の済州方言「アックン」が名前についている。10分もあれば頂上まで登ることができるが、山頂からは美しい済州島の東側の姿を眺めることができる。周辺のオルム、村々、遠くには青い海も見え、10月にはススキが揺れる美しい風景も堪能できる。

紅葉の名所として有名な漢拏山トレッキングを気軽に楽しみたいなら、「天娥(チョナ)林道」がおすすめだ。5つの漢拏山ドゥルレ道（トレッキングコース）の1つで、天娥水源地からトルオルムまでの10.9kmの区間だ。林道を進んでいくと紅葉がだんだんと色濃くなっていき、天娥渓谷に着くと木々が赤く輝く光景が堪能できる。今年の漢拏山の紅葉の見頃は、10月中旬から11月の初めが見頃だということなので、この時期に済州島に訪れる方はぜひ足を運んでほしい。

深い緑色をしたスダジイの森で、木漏れ日の中に立ってみよう。美しい緑のトンネルの下で木々の間からこぼれる日差しを浴びると、心も体も浄化されるようだ。この森のトンネルは、上徳泉三叉路を中心に8の字の形に繋がっている「8の字いいね道」の南側の道にある。トンネルを通り過ぎてさらに歩いていくと、ススキ畑、池、オルムもあり、秋の景色が楽しめる。

新川里は海風が吹く海岸の村だ。数年前に映画『ソルジ(雪地)』のロケ地となり、映画でのセットとして壁画が描かれたのをきっかけに、若いアーティストや地元の画家たちが協力して、村の家々の壁に壁画を描き始めた。済州を象徴する海女、馬、椿から漫画のキャラクターまで多様な壁画が描かれており、海風を感じながら楽しい散歩の時間を過ごせる。

梨湖テウ海岸からアルチャクチまで海岸道路がつながり、美しいオーシャンビューのスポットができた。特に夕暮れ時は、目の前に広がる空と海が次第に色づいていく光景がとてもロマンチックだ。オルレ好きの人たちにも朗報だ。オルレ17コースのトレッキングが、海岸道路がつながったことにより、回り道をしなくても良くなったのだ。新しくできた済州のビューポイント、ぜひ楽しんでほしい 。

10月には今年24回目となる西帰浦七十里祭りと、57回目を迎える眈羅文化祭が開催される。西帰浦七十里祭りはチャグリ文化芸術公園一帯で行われ、10月 19日(金)から7日(日)まで 3日間続く。眈羅文化祭は10月10日(水)から14日(日)まで眈羅文化広場にて開かれる。2つの祭りでは、各種公演、伝統文化体験、済州方言大会など、済州島ならではの催しが楽しめる。歴史のある済州伝統の祭りに参加してみよう。

済州島の太刀魚は主に春と秋に捕れるが、特に秋に捕れる太刀魚の味は最高だ。古くから地元の人たちは、太刀魚とこの時期に採れる黄色いカボチャを使って、太刀魚とカボチャのスープを食べてきた。太刀魚の旨味とカボチャの甘みが合わさった澄んだスープが美味しい料理だ。太刀魚の産地だからこそ食べられる、太刀魚の刺し身も絶品だ。その他にも、長い太刀魚をそのまま焼いたの太刀魚の丸焼きや、太刀魚(＝カルチ)とカルビを合わせた煮物「カルカルチョリム」など、太刀魚を使ったユニークな料理も人気だ。