VISIT JEJU

済州島には、素敵な雰囲気で有名なブランチカフェが多い。済州市杏源里にある「スカサ」もその一つである。石垣が続く村にあるスカサカフェは、白い外壁がとても印象的である。全体的に静かな雰囲気で、店内にはカフェを訪れたお客たちが親切な店主夫妻に残したメッセージが壁一面に貼られている。多くの旅行人が訪れるお店だが、店内はそれほど広くない。テーブルが5つほどしかないため、混雑時はウェイティングリストに記入して待つ場合が多く、近くに月汀里海水浴場があるので、ここで時間を過ごす人も多い。また、注文を受けてから料理を始めるため、時間に余裕があるときに訪れることをお勧めする。

ブランチメニューは、ベーコンエッグベネディクト、スモークサーモンエッグベネディクト、アボカドエッグベネディクト、ハッピージュンの4種類。中でも、人気メニューは、潰したアボカドと半熟卵をのせたアボカドエッグベネディクトとフレンチトーストに旬のフルーツと済州産はちみつをのせたハッピージュンである。また、季節ごとにおすすめドリンクを出しているので、メニューをよくチェックしよう。

スカサには「マナーを守るご家族だけ歓迎」というルールがある。店内に小物が多く、広くもないため、子連れのお客に気を付けてもらいたいという気持ちを込めて、こういうルールを作った。カフェの前には駐車場がないので、車で来た場合は、村入口の公営駐車場を利用すれば良い。

済州の青い海と緑の森が目の前に広がる「クチョロク」は、旅先で朝を迎え、ゆっくりブランチを楽しむのにちょうど良いカフェである。カフェの前に澄んだ海が広がっており、店内には緑の植物がいっぱいディスプレイされているので、青い海と緑の植物が成す調和を思う存分楽しめる。気持ちいい風が吹く晴れた日には、2階に上がってみよう。ブランチの後に心地いいテラスで休んでいると、そのまま眠りにつくかもしれない。「クチョロク」は「そのように」という意味の済州の方言だが、チョロク（韓国語で緑）という言葉が緑豊かなカフェの雰囲気とよく合っている。

ここでは、アボカドの入った多様なメニューが味わえる。アボカド入りチョロクサンドイッチとクラブサンドイッチは、ブランチにぴったりである。看板メニューのアボカドコーヒーには、スムージーのように細かくすりつぶしたアボカドが入っており、甘いアボガトのまろやかな舌触りとコーヒーの深い味わいが同時に楽しめる。アボカドがあまり好きではない人も、濃厚でまろやかな味に驚くそうだ。この他に、緑茶を入れた済州バンプンティラミスとグレープフルーツを丸ごと使ったグレープフルーツ飲料もあるので、メニューをよくチェックしよう。カフェの向かいには小さなフォトゾーンが設けられており、お店のすぐ前に駐車場がある。杏源里にあるクチョロクカフェで、白い風車のある風景、ヘルシーなサンドイッチとおいしいアボカドコーヒーを楽しみながら一日を始めてみよう。

「プラントゥ」は、騒々しい都心から離れ、ゆっくりと寛げるブランチカフェである。正面に漢拏山が見えるため、済州をそのまま感じることができ、居心地のよい明るい雰囲気が人々の心を魅了する。プラントゥ（plante）はフランス語で「草花、植物」という意味で、原木を使って仕上げた店内には、至る所に草花がおかれている。また、カフェの一角では、小さな鉢植えやドライフラワーも販売している。ホワイトトーンの小物と原木がスタイリッシュな雰囲気を醸し出すプラントゥは、ブランチをテーブルの上にのせるだけで感動するほど、料理と器の調和が素敵である。ここのシグネチャードリンクは、カフェのイメージにぴったりのデトックススムージー。グリーン、パープル、レッド、オレンジの４種類のスムージーがあり、色ごとに異なる新鮮な材料が入っている。前夜に食べ過ぎてもたれた胃をデトックススムージーですっきりさせてみるのも良い。他にも、サンドイッチやサラダを中心としたブランチメニューがあり、ブランチにはサーモン、牛肉、エビ、アボカドなど多様な食材が使用される。中でも人気メニューは、厚目のパンにバジルペーストを塗り、アボカドをのせたアボカドバジル一口サンドイッチである。よく熟れたアボカドと多少塩辛いバジルペーストの味が絶妙に合う。

最近済州では、駐車スペースを探すのが大変だが、ここは、広い駐車場があるため、駐車の心配がない。周辺には済州道立美術館、済州ラブランド、神秘の道路、漢拏樹木園などの見どころが多いため、ブランチを楽しんだ後に訪れても良い。早朝、ボリュームのあるメニューより軽いブランチが楽しみたいなら、プラントゥへ行ってみよう。

「ジェニーの庭」は、蓮洞の住宅街に位置しており、石垣と木に囲まれた外観が魅力的なブランチ・デザート専門店である。夏になるといっそう爽やかな雰囲気を感じさせてくれるジェニーの庭には、広い庭とテラスがあり、庭に広がる芝生へ出ると小さな森の中にいるような気分になる。大きな木が凉しい陰を作ってくれるテーブルやベンチではブランチが楽しめる。1階はカフェとして、2階はセレクトショップとして運営している。2階に上がると、目を楽しませてくれる服や小物がきれいに並べられているので、時間的な余裕があればセレクトショップも立ち寄ってみよう。ジェニーの庭は、一般の家のように、リビングと部屋という構造になっている。入口の右にある広いリビングのような空間は、壁一面が素敵な窓ガラスになっている。左には３つの部屋があり、可愛らしく整えられた部屋で、静かにブランチやドリンクが楽しめる。

ブランチメニューは、自家製の焼き立てパンと新鮮な野菜を使ったサラダで構成されている。食事メニューには、手作りハンバーグステーキ、大正海老のオイルパスタ、ピリ辛カルボーラ、チョップステーキなどがあり、特にピリ辛カルボーラは、ジェニーの庭の人気メニューである。また、ここでは毎朝ブランチのサンドイッチに使う食パンやチャバタを焼いて、新鮮な野菜と一緒に出している。ジェニーの庭には、タヌキ、プレーリードッグ、モルモット、ウサギ、ウェルシュ・コーギーが住んでいる。天気の良い日にはペットと共にカフェを訪れる人が多い。ペットは1人につき1匹のみ同伴可能で、室内に入ることはできない。済州空港の近くにあるジェニーの庭で、ペットと一緒に焼き立てパンで作ったブランチを楽しんでみよう。