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済州島には歩いてみたい美しい道が多いが、その中でジオ・トレイルは、世界から認められているくらい、地質学の歴史が刻まれている美しくて価値のある道であり、貴重な資源として認められている唯一の道である。地質トレイルは、世界からその価値を認められたユネスコ世界ジオパーク のブランドを活用して、各エリアの独特な地質資源やそれにより建てられた村の歴史・文化・神話・生活など様々な分野の話を融合し造成されたトレッキングコースである。 現在、済州島には山房山(サンバンサン)・ 龍頭(ヨンモリ)海岸ジオ・トレイル、金寧(キムニョン)・月汀(ウォルジョン)ジオ・トレイル、城山(ソンサン)・吾照(オジョ)ジオ・トレイル、水月峰(スウォルボン)ジオ・トレイル等、4か所のジオ・トレイルがある。

山房山・龍頭海岸ジオ・トレイルは80万年の地球の時間を経てきた龍頭海岸と山房山を中心に沙溪里(サギェリ)、和順里(ファスンリ)、德水里(ドクスリ)等、周辺の村の名所を見回り、韓国の美しい道として選ばれた兄弟(ヒョンジェ)海岸を歩きながら、済州島の絶景を味わうことができる。水月峰地質トレイルは水月峰と堂山峰(ダンサンボン)、遮帰島(チャギド)までつながるコースで、特に高さ77mの水月峰は小さな山の形をしたオルム(側火山)であり、 海食崖に沿って露出した火山灰の地層として残されている多様な堆積構造になっているため、火山学研究の教科書にもなる、UNESCOから指定された世界ジオパークである。その他、海洋文化を保つ城山・吾照ジオ・トレイル、バダンバッツ(海の畑)とビレワット(岩盤の上の畑)を耕す人々の歴史を体験できる金寧(キムニョン)・月汀(ウォルジョン)ジオ・トレイルも魅力あふれる所である。

6年連続韓国を代表する観光スポットとして選ばれた韓国代表観光スポット漢拏山。冬には氷雪の樹氷、春には薄赤のツツジの畑、夏には緑の波、秋には全山を飾る紅葉で人々の心を奪ってしまう。特に冬の漢拏山はチョウセンシラベと調和する雪景色を見に来る人々で賑わい、漢拏山が自生地であるチョウセンシラベは、米国などで、クリスマスツリーに使われる木の原種であり、済州島の大切な宝物である。UNESCO生物圏保存地域に指定されている漢拏山は、韓半島の最南端に位置し海抜1,950mの韓国で最も高い山である。様々な植生が分布しており、学術的価値が非常に高く、動植物の宝庫としての価値も認められている。 漢拏山を登るには霊室登山路(5.8km)、オリモク登山路(6.8km)、城板岳(ソンパナク)登山路(9.6km)、観音寺(クァヌムサ)登山路(8.7km)、トンネコ登山路(7km)の5種類があり、白鹿潭(ペンノクタム)を見るためには、城板岳登山路と観音寺登山路を登るようになっている。

日の出を見るため高い所に登る人々を配慮してくれたように。 城山日出峰は高そうに見えるが、実際にはおよそ30分で頂上に着くことができ、安らぎを提供してくれる。そのため城山日出峰はいつも人々で賑わっている所である。 城山日出峰の頂上から眺める日の出は瀛州十景(済州島の別の名である瀛州の美しい景色10か所)の中でも最高とも言えるくらい、人生に一度は体験すべき美しい景色である。海抜180メートルの城山日出峰はマグマ水蒸気噴火によりできたタフコーンであり、韓国の天然記念物第420号として2007年にはUNESCO世界自然遺産に登録、2010年には世界ジオパークとして認定された代表名所となっている。

済州の方言で「通りから家に通じる狭い路地」という意味のオルレ。済州島の人々の暮らしの一部となった道は、済州島を訪れた旅行者に深い印象を与え、「オルレ」と名付けられた。現在、オルレは済州島で欠かせない名前として知られており、多くの徒歩旅行者に暮らしの物語を伝えてくれている。楸子島(チュジャド)、牛島(ウド)、加波島(カパド)をはじめとし済州島の全地域に広がっている、美しい道、オルレは始興(シフン)小学校～クァンチギ海辺区間を歩く1コースから、下道里(ハドリ)～終達里(ジョンダンリ)区間を歩く21コースまで21のコースに分けられている。カラーフールな色の布を敷いているような野原の道と済州島の海を背景とした石垣の道を歩くことができ、山とオルムを囲んでいる海を眺められる満足感はゆったり旅を楽しむ旅行者に時間が与えるプレゼントである。

杉が森の大半を占めるチョルムル自然休養林は、真夏にも寒気がするくらい涼しい海風と調和する自然の呼吸を感じることができる所である。雨が降り霧がかかっている日には夢幻的な雰囲気を漂わせ、雨でもチョルムル自然休養林に訪れる観光客が多い。チョルムルオルムが有名なスポットであるチョルムル自然休養林は、クンデナオルム(大きい峰)とチョグンデナオルム(小さい峰)の二つのオルムを挟んでいるが、クンデナオルムの麓からの湧いてくるチョルムルの天然湧水も多くの人々に愛されている。チョルムル自然休養林の散策路は穏やかな傾斜になっており、子供やお年寄りの方、体の不自由な方も気軽く歩けるようだ。

白い砂浜と黒が砂浜が共存し、限りなく透明なエメラルド色の海、済州島という島から、また船に乗って行かなければならない島の中の島。牛が横たわっている姿をしていて牛島と呼ばれているその島に漂う神秘の雰囲気は思ったより魅力あふれるものである。特に東洋唯一の石灰藻で形成された広い砂浜があり、真っ白の砂浜で感動的なを受ける西濱白沙(ソビンペクサ)海辺と真っ黒の砂浜が広がっているコンモレ海辺が一緒に存在しているという、それの神秘感と珍しさに自然を威厳を感じてしまう。島の直径約3.8km、円周約17kmで広い島ではないので、村や海辺、牛頭峰(ウドボン)と灯台をゆっくり一周してみる価値は十分。牛島ではサザエ、アワビ、 赤ナマコ等が有名だが、何より牛島ピーナッツのクォリティとその味は最高。ピーナッツやピーナッツアイスクリームを食べながら、牛島をぐるっと回るのも面白いだろう。牛島行きの船は城山港(ソンサンハン)と終逹港(ジョンダルハン)ので乗ることができる。

名前も珍しいこの池を海と淡水が出会う神秘の森の池と表現してみよう。孝敦川(ヒョドンチョン)を流れる淡水と海水が落ち合う所に作られた淵の水があまりにも透明すぎて底が見えるほど美しいセソカクは、周辺の奇岩怪石と常緑樹、松等の様々な木が茂ゲている谷により、神秘感を増している。一度聞くと簡単には忘れられない名前のセソカクのセは「セソカクがある孝敦村」、ソは「深い淵」、カクは「終わり」を意味する言葉である。セソカクが位置した下孝洞(ハヒョドン)は柑橘の主産地で有名だが、春にはみかんの花の香り、秋には芳しいみかんの香りが溢れて冬には他の地域より暖かい所だと言われている。オルレ5コースと6コースをつなげる地点であり、オルレ愛好家が多く訪れる名所である。

青黒い海と海岸の絶壁の上の平穏な緑の野原。「オールイン運命の愛」、「花より男子」の撮影地という華麗なる名声から離れてこそ、ソプチコジの真の美しさがさらに見えてくる。激しくて穏やかな、強くて優しいイメージを持つ場所がまさにソプチコジである。新陽(シンヤン)海辺砂浜、道の終わりにある丘に広がる菜の花の原、のんびりと草を食べている済州島のポニーたち、岩に囲まれている崖と聳え立った神話の岩等、絵に描いたような済州島の美しい景色に出会える。他の済州島の海辺とは異なり、赤い火山噴出物のスコリアで形成されており、独特な美しさが楽しめる所である。また、差し潮、引き潮により、沈んだり浮かんだりする奇岩怪石はどこにもない自然の水石展示会が開かれている。

旅行先の市場で楽しめるのは、旅行者ではなくなり現地人の暮らしの中にあっという間に混じり込まれるということだろう。そのため、西帰浦毎日オルレ市場は西帰浦の現地民の素朴な日常を覗いてみることができる、魅力的な場所とも言える。およそ300のお店がアーケードの中に並んでおり、ショッピングしやすくて様々な種類の商品が備えられているため、西帰浦で最も規模の大きい市場で有名なところである。黒豚コロッケや蜜柑ブランドの一つである天惠香(チョンヒェヒャン)ジュース、オメギ(モチアワ)餅等、済州ならではの独特な食べ物が観光客を魅了し、屋外公演空間では度々公演も開かれる。

風に乗って漂う森の香り。香りに酔い歩いていくと、体だけではなく心の疲れも癒されてしまう。榧子林は樹齢が500〜800年を超えた2,800本余りのカヤの茂る森である。　済州島に最初造られた森林浴の森で、単一の樹種だけの森では世界最大の規模を誇る大規模の森である。榧子林は韓国の天然記念物374号として指定され保護・管理されており、森の端には済州島の最古の「千年のカヤ」が植えられている。　カヤの森の小道を歩いて森から帰ってくる道は二種類があるが、40分余りの短いコースと1時間20分くらいかかる長いコースがある。

榧子林路から歩き始めてムルチャトオルムとサリョニオルムを通る、杉の茂る森道であり、サリョニオルムに着く森道であるためサリョニ森道と呼ばれている。　ぎっしりと茂っている木々と美しく敷いている砂利道、海抜500〜600メートルで平坦な道が続く散歩道では、のんびり休息の旅行を楽しむことができる。「サリョニ」は「神聖な森」あるいは「糸などがほぐれないよう糸玉を作るさま」という意味で、森道を歩くと爽やかな杉の香りに囲まれているようなきがする。　雨の日と若芽が生え出る春、緑溢れる夏や樹氷の旅の冬等、いつも、訪れていてもまた行きたくなる所である。

道を歩いていると、どこにでも転がっている普通の石だが、何一つ意味のない済州島の石は存在しない。特に済州石文化公園に訪れれば、済州の石の魅力に惹かれてしまう。済州石文化公園は済州島を創造したと伝わるソルムンデハルマンと、五百将軍の済州島の説話をテーマにして造ったテーマ公園である。済州石文化公園は全部で3つの観覧コースで構成されているが、第1コースの「神話の庭」には、大きい岩が道の両側に立っている「伝説の通路」と美しい森道が設けられている。第2コースは済州石文化展示館であり、第3コースは、済州の伝統の藁ぶき屋を再現した「済州伝統ドルハン村」である。また、済州の説話や文化を伝承し展開させていくため、5月を「ソルムンデハルマンの月」に指定し、毎年ソルムンデハルマンフェスティバルが開催される。

済州の肺と呼ばれているコッチャワル。コッチャワルは済州島の方言で火山が噴出したときに溶岩が塊に分かれて、凹凸地形が作られたことにより形成された独特の森を意味する言葉である。エコランドは、1800年代の蒸気機関車に乗って約4.5kmの距離、約90万㎡(30万坪)のコッチャワルを体験することができるテーマパークである。コッチャワルでは行ってみたいが歩くのが難しい人や子供たちが、さまざまな植物が共存するコッチャワルを体験することができる。エコランドはそれぞれ異なるテーマの駅が建てられており、降りたい駅に降りて、周辺の景色を楽しんでから再び汽車に乗るという形で利用できる。エコブリッジ駅には大きい湖と水上デッキ、レイクサイド駅は風車と牧草地が広がっており、エキゾチックな風景が楽しめる。ピクニックガーデン駅では、子供たちが走り遊べるキッズタウンとコッチャワル森道のエコロードを見ることができ、ラベンダー、グリーンティー＆ローズガーデン駅では、ハーブ、バラ、グリーンティーがあるヨーロッパ風の庭を見ることができる。

★は2013、2015、2017年に「韓国観光100選」に選定された観光地にそれぞれ一つずつ表記されました。