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牛島は名前から分かるように、牛が寝そべっているように見える島である。元々は無人島だったが、1679年に国有牧場が設置され人々が住み始めたと言われている。 特産品はピーナッツ、サザエ、アワビ、 赤ナマコ等が有名であり、毎年開催される牛島サザエ祭りも面白い祭りである。 済州島から牛島まで行く船は城山港(ソンサンハン)と終達港(ジョンダルハン)の二か所の港で乗ることができるが、城山港の方が船便が多い方である。午前8時から30分間隔で運航しており、繁忙期には時間に関係なく随時運航もする。日帰り旅行だと往復、牛島で宿泊する予定だったら片道切符を購買する。切符の料金には船舶とターミナル利用料、都立公園の入場料が含まれている。切符を買うためには乗船申告書と身分証明書が必要であり、予め用意をしておくこと。城山港から牛島までは約15分かかる距離である。

牛島での交通手段は意外と様々な手段がある。港に着くと電気自動車やスクーター、自転車のレンタルショップが多く並んでおり、各種のツアーバスの行列が旅行者を迎える。レンタル料金は、電気自動車の場合、車種により2〜4万ウォン台、スクーターも排気量により1〜3万ウォン台、自転車は種類により1〜2万ウォン台であり、利用時間に合わせて金額が引き上げられる。徒歩旅行者であればツアーバスの利用もお勧めする。ツアーバスは島を一周し、主要観光地に停車するバスで、その切符を一回買うと一日中自由に降りたり乗ったりしながら、牛島を観光することができる。

西濱白沙(ソビンべクサ)の白い砂浜とエメラルド色の海を見ると、地中海にいるような気持ちになる。しかし、よく見ると白い砂浜の砂は普通の砂とは違い、大きくてでこぼこの石ころに見える。 紅藻類が炭酸カルシウムを沈澱させた「紅藻団塊」である。このように石灰藻球で形成された白い砂浜がある所は、東洋では西濱白沙海辺が唯一であり世界でも珍しい自然環境であるため、天然記念物の第438号として指定されている。　そして、紅藻団塊を持って島を出るのは禁止になっている。

島の中の島、その中にまた他の島があるということを知らない人も多いだろう。その島が飛揚島(ピヤンド)である。挾才(ヒョプジェ)海から見える、飛揚島と同じ名前の島なので勘違いしないように。そういえば、済州島の東側と西側に飛揚島という同じ名前であっても違う島があるというのは面白い所である。牛島の付属の島である飛揚島は地味なイメージだ。広い丘に石垣を築いた展望台と亭、そして小さい規模のキャンプ場が設けられている。海には灯台が一人ぼっちのように立っているが、潮の満ち引きにより飛揚島と灯台をつなぐ海の道が開かれる。

コムは「黒い」、モルレは「砂」を意味する済州島の方言であり、コムモルレ海岸は漆黒のような黒い砂浜と青い海、その後ろに逞しくそびえている奇岩絶壁の迫力のある景色は絶景スポットだ。 幅は約百メートルくらいの小さい海岸だが、洞窟の入口がいくつかあり、なんとなく太古の自然の壮大なスケールや神秘感が感じられる所でもある。特に東岸鯨窟(トンアンギョングル)の入口は狭いが、内部が非常に広いためクジラが住んでいたという伝説を聞いてもおかしいと思えない。　そして、毎年４月には洞窟の響きを活用した洞窟音楽会が開催される。その時期に訪れたのであれば音楽会も見逃さないように。

次のステップは牛島峰(ウドボン)登り。 牛島峰駐車場に車を止めて歩き始め、斜面はあるけれどゆっくり歩いても約30分で頂上に着くことができる。 牛島峰の頂上に登ると足の下にきれいな景色が広がる。ここから眺める島の全景は、「指頭靑沙(チドゥチョンサ）」と呼ばれており、「牛島8景」の一つの絶景である。今まで歩きながら楽しんできた牛島の風景を一つずつ目に入れて旅行を仕上げてみよう。

牛島灯台は1906年3月に最初に点灯された灯台である。今は2003年12月に新しく建てた灯台があり、高さ16mの白い円柱のコンクリート構造で建てられた。牛島灯台までまっすぐつながっている急な傾斜の階段があるが、その付近の牛島灯台公園に寄っていくと、 歩きやすいコースで行くことができる。韓国初の灯台テーマパークである牛島灯台公園では世界の七不思議の中で一つのアレクサンドリアの大灯台をはじめ、世界各地の有名な灯台の模型が展示されており、それを見る楽しさもある。